【経審の勘どころ】
〜〜〜(その27)平成14年度改正と完成工事高対策〜〜〜

"Ask-Letter"第46号(前号)のトップ記事でお伝えしたとおり、平成14年度に経営事項審査の基準が一部改正されますが、この改正への対応について、完成工事高の面に絞って考えてみました。
 
<X1との関係>
  X1については、平成14年度に評点の予想平均点が700点になるようにテーブルの評点の改正が予定されています。
  これは、評点を割り増しする(具体的な割り増し点数は現時点では未定)ものですから、企業にとっては、有利になることはあっても不利になることはありません。
  また、全企業が割り増しの恩恵を受けるので、企業間の相対的な優劣には直接影響はありません。
 
  この改正は、完成工事高の落ち込みによる総合評点のダウンを防いで、一般競争入札の参加資格や各発注者の指名ランク維持に必要な基準評点の確保の便宜を図る趣旨だと思われますので、その面では、無理な受注活動等で完成工事高を維持する必要性は低くなったといえるでしょう。
 
<Yとの関係>
  ただし、完成工事高は、X1評点だけでなく、Y評点にも大きな影響があります。
  したがって、経審全体のことを考えると、完成工事高の確保は大きな課題であることに変わりありません。
 
  なお完成工事高とYとの関係については、当連載の(その13)を参照してください。
  http://www.e-koji.com/contents/category03/idx01/mailmag1/001226.html
 
<工事進行基準について>
  また、今回、「工事完成基準と工事進行基準」等の複数の会計基準の統一の問題は、先送り(今後の検討課題)とされましたので、長期工事を有する企業は、工事進行基準を採用して完成工事高の金額の増加を図ることも一つの方法だと思います。
 
  なお工事進行基準については、当連載の(その14)を参照してください。
  http://www.e-koji.com/contents/category03/idx01/mailmag1/010213.html
 
<X2との関係>
  X2については、自己資本や職員数の値を完成工事高で除した数値を元に評価されますので、完成工事高とX2評点は反比例の関係にあるといえます。
  そのため、近年の完成工事高の減少を受けて、X2評点がアップしている企業が多くなっていますが、今回はX2評点テーブルは改正されませんので、この評点アップの状況はそのまま維持されることになります。
 
  ただし、上述のように工事進行基準等によって完成工事高の増加を図った場合は、このX2の評点はダウンすることになりますが、X2のウェイトはX1やY等に比べて低いので、さほど気にする必要はないと思われます。
 
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