【経審の勘どころ】
〜〜〜(その25)個人企業は不利?〜〜〜

e工事ネット「経審フォーラム」の評点計算方法のコーナでは、P評点の計算方法についての解説がなされていますが、( http://www.e-koji.com/contents/category02/idx02/idx03/index.shtml 参照)その中の経営状況(Y)の評点計算の数式が、法人企業と個人企業とで異なっていることに気づかれた方も多いと思います。
 
すなわち、Y評点を算出するにあたっては、まず中間点数Aを求めた後、
 法人:Y= 215.3×A+720(小数点第1位を4捨5入)
 個人:Y= 215.3×A+420(小数点第1位を4捨5入)
という算式を用いるのですが、この式の違いにより、個人企業は法人企業よりも常に300点(P評点換算で60点)低いY評点が算出されることになります。
 
これは、個人企業にとって不利な計算式なのでしょうか?答えはNoです。
 
というのは、個人企業の決算処理には、
・税引前の利益(法人の経常利益に相当)のみが表示される。\
・事業主の報酬相当分も利益に含まれている。
といった特徴があり、各種の利益や自己資本に関連する財務比率の算出が法人企業に比べて大きく有利になることが知られています。
 
そのため、この有利な部分を調整して、法人と個人の評価を実質的に平等にするために、算式の差が設けられたのです。
 
もっとも、個人企業は、YだけでなくX2の自己資本についても有利になるはずですが、X2では調整は特になされていません。その意味では、個人企業の方が若干有利な面が残っていると言えるかもしれません。
 
※e工事ネットの「経審フォーラム」会議室では、経審全般に関するご質問を受け付けています。


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