![]() |
| Yの12比率のそれぞれのポイントの解説の第3回として、安定性の3比率を取り上げます。 | |
| 7) | 自己資本比率(大きい方が良い) |
| 総資本に占める自己資本の割合を示す比率で、平成11年の改正以前から経審に取り入れられていた比率です。自己資本を増加させるか、総資本を抑えることがポイントとなります。 | |
| 具体的な対策は、次のとおりです。 | |
| (自己資本を増加させるポイント) | |
| ・増資の実施 | |
| ・利益率の向上 | |
| ・利益処分による社外流出(株主配当金、役員賞与金)の抑制 | |
| ・税効果会計の導入による差益(法人税等調整額)の計上 | |
| ・時価会計の導入による評価益の計上 | |
| (総資本を抑えるポイント) | |
| ・減価償却の実施 | |
| ・不良債権・資産の早期償却 | |
| ・裏書譲渡手形の活用(新たに自社の支払手形を発行するよりも有利) | |
| ・預金の取り崩しによる負債返済 | |
| ・決算期の見直し(完成工事未収入金や未成工事支出金の残高の少ない月が有利) | |
| なおこの比率が1月良くなると、Y評点は1.504点(P評点は0.30点)改善します。 | |
| 8) | 有利子負債月商倍率(小さい方が良い) |
| 月商に対する有利子負債の割合を示し、この有利子負債が少ない方が財務安定性が高いと判断されるため、この金額を抑えることがポイントです。 | |
| ※有利子負債= 短期借入金+長期借入金+社債等+受取手形割引高 | |
| (なお、無利息の借入金も含まれます。) | |
| 具体的な対策は次のとおりです。 | |
| ・新たな借入金の抑制 | |
| ・遊休資産の売却代金や預金の取り崩しによる借入金の返済 | |
| ・銀行との付き合いによる借入金の抑制 | |
| ・裏書譲渡手形の活用(割引手形残高と違い有利子負債に含まれないため) | |
| ・決算期の見直し(有利子負債の残高の少ない月が有利) | |
| なおこの比率が1月良くなると、Y評点は24.998点(P評点は5.00点)改善します。 | |
| 9) | 純支払利息比率(小さい方が良い) |
| 売上高に対する純支払利息(支払利息−受取利息配当金)の割合を示しますが、この純支払利息勘定の残高を抑えることがポイントです。 | |
| 具体的な対策は次のとおりです。 | |
| ・有利子負債の抑制(「8)有利子負債月商倍率」のポイントを参照) | |
| ・より低金利での借入 | |
| ・裏書譲渡手形の活用(手形割引料の抑制に効果あり) | |
| ・支払利息のうち次期以降の期間の前払分は「前払利息」勘定で処理 | |
| ・受取利息配当金の増加 | |
| なおこの比率が1%良くなると、Y評点は57.282点(P評点は11.46点)改善します。 | |
| (次回に続く) | |
| ※ | e工事ネットの「経審フォーラム」会議室では、経審全般に関するご質問を受け付けています。 |
<発行> | あさかわシステムズ株式会社 |
| http://www.a-sk.co.jp/ |
|
<編著> | 荒牧裕一(経営コンサルタント) |
| http://www.aramaki.com/ |