【経審の勘どころ】
〜〜〜(その15)利益の色々とY評点対策〜〜〜

一言で「利益」といっても、損益計算書上に現れる利益には次のように色々な種類があります。
(1) 売上総利益:
  売上高(完成工事高等)から売上原価(完成工事原価等)を引いた利益。
(2) 営業利益:
  売上総利益から販売費及び一般管理費を引いた利益。
(3) 経常利益:
  営業利益に営業外収益と営業外費用を加減した利益。
(4) 税引前利益:
  経常利益に特別利益と特別損失を加減した利益。
(5) 当期利益:
  税引前利益から法人税等を引いた利益。最終的な利益でもある。
 
これらの利益のうち、経審のY評点で関係するのは次の3つです。
(2) 営業利益:売上高経常利益率の対象
(3) 経常利益:総資本経常利益率の対象
(5) 当期利益:キャッシュ・フロー対売上高比率の対象
 
このため、例えば特別利益の多い企業は、キャッシュ・フロー対売上高比率は良くなっても、売上高経常利益率や総資本経常利益率は良くなりません。反対に特別損失が多くなっても、悪くなるのはキャッシュ・フロー対売上高比率だけです。
ここから、収益は出来るだけ損益計算書の上の方の勘定科目で、費用は出来るだけ損益計算書の下の方の勘定科目で処理することがY評点対策として有効です。
 
具体的には、次のような点をしっかりチェックしてください。
継続的な家賃収入など:営業外収入ではなく兼業売上高で処理する。
臨時の修繕費:販売費及び一般管理費ではなく特別損失で処理する。
過年度工事補修費:工事原価ではなく特別損失で処理する。
(工事別の原価管理の実施が必要。)
事業税:販売費及び一般管理費ではなく法人税、住民税及び事業税で処理する。
重要性の乏しい臨時損失等は営業外費用での処理が認められているが、原則通り特別損失として処理する。
貸倒引当金の計上方法:洗替法より差額補充法の方が有利。
(営業利益、経常利益が多くなる。)
 
e工事ネットの「経審フォーラム」会議室では、経審全般に関するご質問を受け付けています。
<発行>
 あさかわシステムズ株式会社
http://www.a-sk.co.jp/
 
<編著>
 荒牧裕一(経営コンサルタント)
http://www.aramaki.com/


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