建設mailマガジン "Ask-Letter"
  <2006年01月24日号(第140号)>


【建設業経理事務士】
  〜〜 本試験の重点勉強分野(その1) 〜〜

 いよいよ、3月12日(日)の建設業経理事務士検定試験も約1か月半後とせまってきました。受験生の皆さんは、そろそろラストスパートに入っているころかと思います。
 そこで、恒例の企画として、1・2級の重点勉強分野(いわゆるヤマ)を私なりに考えてみました。今回は、「その1」として、2級と1級財務分析の重点勉強分野を紹介します。
 
【2級】
 2級は、全体的に「毎年少しずつ難しくなっている」といわれる科目です。事実、新しい傾向の問題が出題される一方、2年連続で同じ分野の出題があったりといった感じで、ヤマも張りにくいです。
 個人的に大胆な予想をすると、株式会社の会計処理については、商法が全面改正になる関係で問題を作成するのが難しそうです(今年の試験は古い法令で出されますが、実務で大きく変更になることが決まっている処理をあえて今年出題するかどうか…。)ただし、本試験会計の分野は改正がありませんので、出題可能性があります。

[第1問]
  手形関係では、自社振出手形の回収、為替手形の振出あたりはいつ出てもおかしくありません。固定資産の売却や固定資産の火災消失に伴う保険金の処理なども怪しいです。あとは、貸倒引当金の問題が2年連続で出題されるかもしれません。

[第2問]
  何と言っても銀行勘定の調整が重要です(毎年のように出題されます。)、他に、本支店会計も出題可能性が高いです。材料の値引・割引等もそろそろ出そうですね。2年連続で出題された工事進行基準は、さすがに出ないと思います。

[第3問]
  労務費がらみの配賦問題か、補助部門費配賦表(特に相互配賦法)が出題される可能性が高いです。

[第4問]
  一昨年より、問1、問2に分かれました。問1は結構難しい選択問題ですので、当日の運次第です。問2は過去2年とほぼ同じ問題だと思われます。

[第5問]
  ここ数年は、法人税等の計算をさせる問題が出題されて、高得点が取れなくなってきていますので、それ以外のところで、できるだけ取りこぼしをしないようにしなければなりません。
経過勘定(前払保険料)等のレギュラーの分野はもちろん、貸倒引当金の計算のヒッカケ問題(他の決算整理仕分けで完成工事未収入金受取手形の残高が変更されるパターンの問題)で点数を落とさないようにしましょう。
また、一昨年の(2)、昨年の(1)のような銀行勘定の調整の問題が、この精算表でも出されることが多くなってきています。
なお、現金過不足勘定の問題もそろそろ怪しいです。

【1級財務分析】
 財務分析は昨年の試験は合格率は高かったものの、第4問が非常に難問でした。その反動で今年度は第4問が易しくなるかもしれません。
 今年は合格のチャンスかもしれませんので決してあきらめずに頑張りましょう。

[第1問]
1. そろそろキャッシュ・フロー計算書の問題が出る可能性があります。
次の様な問題への対策は立てておきましょう。
 
  • キャッシュ・フロー計算書とは?
  • キャッシュ・フロー計算書における資金(現金および現金同等物)の概念
  • 営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュ・フローのそれぞれの意味と対象となる取引の主な例

2. 他の分野としては、次のようなヤマがあります。
 
  • 財務分析の限界
  • 建設業の財務分析の特徴
  • 収益性分析
  • 安全性分析

[第2問]
  例年穴埋問題です。財務分析の穴埋め問題は、日本語の表現が微妙で迷うものもありますが、配点は大きくありませんので、悩みすぎて時間をロスしないようにしましょう。
ヤマとなる分野は、第1問とほぼ同じです。

[第3問]・[第5問]
  第3問と第5問は、比率分析を中心とした問題です。各種財務比率を確実に覚えましょう。特に注釈部分は重要です。
また、「営業キャッシュ・フロー対流動負債比率」がそろそろ出るかもしれません。

[第4問]
  財務分析最大の難関の第4問ですが、昨年は非常に難しい問題でした。今年は、その反動で簡単になることを期待しています。
出題のヤマは、次の3分野です。
  1.指数法による総合評価法
2.百分率キャッシュ・フロー計算書
3.損益分岐点分析

 
※e工事ネットの「建設業経理フォーラム」会議室では、建設業経理事務士に関するご質問を受け付けています。
  http://www.e-koji.com/contents/category02/idx01/idx01/cgi-bin/index.cgi


【福祉住環境コーディネーター】
  〜〜〜 秋の試験の合格率 〜〜〜

 商工会議所主催の”バリアフリー”に関する検定資格である、「福祉住環境コーディネーター」検定試験の第15回の試験(11月27日実施)の合格発表がありました。
 
(1) 3級
 
  • 実受験者  20,913人(前回23,592人、前々回27,031人)
  • 合格者    9,345人(前回12,250人、前々回13,621人)
  • 合格率    44.7%(前回51.9% 、前々回50.4%)

(2) 2級
 
  • 実受験者  33,529人(前回30,486人、前々回38,294人)
  • 合格者    15,777人(前回13,585人、前々回12,453人)
  • 合格率    47.1%(前回 44.6%、前々回 32.5%)

 今回は、3級の合格率が大きく下がった一方、2級の合格率は上がり、少し広き門になりました。また、3級の受験生は減少傾向が続いていますが、2級の受験生は約1割増加し、減少傾向に歯止めがかかりました。
 
 
福祉住環境コーディネーター試験全般に関する詳しい情報については、次のホームページをご覧下さい。
(商工会議所ホームページ)


今号は、連載【建設業のための個人情報保護法対策】は休載です。


<発行>
 あさかわシステムズ株式会社
http://www.a-sk.co.jp/
 
<編著>
 荒牧裕一(経営コンサルタント)
http://www.aramaki.com/


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