建設mailマガジン "Ask-Letter"
  <2005年08月09日号(第129号)>


【行政情報】
  〜〜〜 入札談合の再発防止対策について 〜〜〜

 国土交通省では、今般、国土交通省直轄の鋼橋上部工事の発注に関して大規模な談合事件が発生したことを踏まえ、入札・契約の実態の調査把握とこれまでに講じてきた不正行為防止策の効果の検証を行った上で、再発防止策をとりまとめました。
 その概要は次の通りです。
 
<競争性向上のための入札方式の改善等>
(1) 一般競争方式の拡大
  客観性・透明性・競争性の高い一般競争方式(現在はWTOの基準額である予定価格 7.3億円以上の工事が対象)を、速やかに予定価格3億円以上の工事まで、平成18年度中には予定価格2億円以上の工事まで拡大する。
  (参考)拡大の見込み(平成15年度地方整備局実績による試算)
 
全   体 金額ベースで 27%→57%(概ね2倍)
件数ベースで 2.3%→15%(概ね8倍)
一般土木 金額ベースで 27%→57%(概ね2倍)
件数ベースで 2.9%→20%(概ね7倍)
鋼橋上部 金額ベースで 54%→89%(概ね2倍)
件数ベースで 16%→54%(概ね3倍)
 
(2) 総合評価方式の拡大と充実
 
  • 適用する工事の拡大
     平成18年度には5割超(金額ベース)まで拡大する。
  • 評価項目の充実
  • 透明性の向上
 
(3) 入札情報の公表方法の改善等
 
  • 指名業者名の事後公表の推進
  • 入札結果に係る情報の公表方法の改善
  • 不落随契の原則廃止等その厳正化
 
<入札契約の過程に対する監視の強化>
(1) 談合の疑義案件を発見するための審査内容の改善等
 
  • 入札執行段階での個別チェックの改善
  • 入札結果の事後的・統計的分析の実施(一定期間分をまとめて実施)
 
(2) 本省における調査・監視の強化
 
  • 談合の疑義案件についての審議の実施
  • 入札結果の事後的・統計的分析の実施
  • 「公正入札審議委員会(仮称)」の設置等
  • 誓約書提出に当たっての企業側の責任ある対応
 
(3) 地方整備局等における調査・監視の強化
 
  • 入札結果の事後的・統計的分析の実施
  • 入札監視委員会によるチェックの拡充
 
<ペナルティの強化>
(1) 大規模・組織的な談合等に対する指名停止措置の強化(最長24ヶ月のルール化)
  悪質性が際立っている場合には、最長24か月間の指名停止措置(一般競争入札においては競争参加資格が認められない。)を講じる等ルール上所要の見直しを行う。
 
(2) 違約金特約条項の強化等
  上記(1)と同様に悪質性が際だっている企業に対しては、現行の10%の違約金特約条項に上乗せして5%の違約金(合計15%)を徴収する。
 
(3) 競争参加資格を定める際の総合点数へのペナルティの反映
  建設業法の監督処分と国土交通省直轄工事での指名停止措置について、その状況に応じて、競争参加資格を定める際の総合点数に反映させる。
 
(4) 建設業法上の監督処分の強化
  3年以内の再犯である企業については営業停止処分が加重されているが、その対象となる期間を10年以内に延長する等、建設業法上の監督処分を強化する。
 
<受注企業におけるコンプライアンスの徹底>
 
<再就職・早期退職慣行の見直し>
(1) 重大な法令違反に関与した企業への再就職の自粛
(2) 直轄工事受注企業への幹部職員の再就職の自粛
(3) 早期退職慣行の是正への取組
 
<発注担当職員による的確な職務遂>
 
<フォローアップの実施と残された課題の検討>
 
詳しくは次のホームページをご覧下さい。(国土交通省ホームページ)
 


【石綿問題】
  〜〜〜 アスベスト(石綿)についてQ&A 〜〜〜

  前号で、国土交通省における石綿(アスベスト)問題への対応策をご紹介しましたが、石綿問題については、引き続き政府での検討が続けられています。
 7月29日には、関係閣僚による会合が開催されましたが、その資料として「アスベスト(石綿)についてQ&A」というものがあります。
 そこに掲載された23項目の質問を紹介すると、次の通りです。
 
(1) 石綿(アスベスト)とは?
(2) 石綿が原因で発症する病気は?
(3) どの程度の量のアスベストを吸い込んだら発病するのか?
(4) 以前アスベストを吸い込んでいた可能性がある場合どこに検査にいけばよいのか?
(5) アスベストを吸い込んだかどうかはどのような検査でわかるのか?
(6) 吸い込んだアスベストは除去できるか?
(7) アスベストが原因で発症する疾患に特有の症状はあるか?
(8) 中皮腫や肺がんの発症を予防するにはどうすればよいか?
(9) 私の家族が中皮腫で死亡した。職場でアスベストを取り扱っていたとは思えない。アスベストとの関係はあるのか?
(10) 現在、工場の周りに住んでいますが大丈夫か?
(11) 昔、石綿工場の近くに住んでいたことがあるが大丈夫か?
(12) 主人が石綿工場で働いていたのですが、家族の健診はどうすればよいか?
(13) わが家はアスベストの危険性があるか。
(14) わが家では、見えるところには吹き付けアスベストが使用されていないのだが、見えないところは大丈夫か。
(15) 建築物(事務所、店舗、倉庫等)はアスベストの危険性があるか。
(16) 建築物(事務所、店舗、倉庫等)に吹き付けアスベストが使用されている場合においては、どうしたらよいか。
(17) 学校におけるアスベスト対策について教えて下さい。
(18) 当社では石綿を取り扱う作業を行っているのですが、どのような措置を講じればよいでしょうか。
(19) 石綿を扱う作業に従事していたことがあり心配です。どこへ相談したらよいでしょうか。
(20) 石綿を扱う作業に従事していた場合は、無料で定期的に健康診断を受けることができる健康管理手帳制度があると聞きました。どこで手続きをすればよいのですか。
(21) 医師に中皮腫と診断され、労災が適用されるといわれました。どのような手続きを行えばよいのですか。
(22) 医師に中皮腫と診断されましたが、どこで石綿を扱ったかわかりません。この場合でも、労災認定を受けられるのでしょうか。
(23) 既に退職していますが、在職中は石綿を取り扱う作業に従事していました。中皮腫や肺がんを発症した場合、退職後でも労災認定は受けられるのでしょうか。
 
詳しくは、次のホームページをご覧下さい。(国土交通省ホームページ)
 


今号は、連載【建設業のための個人情報保護法対策】は休載です。


<発行>
 あさかわシステムズ株式会社
http://www.a-sk.co.jp/
 
<編著>
 荒牧裕一(経営コンサルタント)
http://www.aramaki.com/


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