評点計算の方法



ここでは、経審の総合評点(P評点と呼ばれています)の計算方法について解説します。


P評点の内訳

P評点を計算するにあたっては、まず、次の5項目の評点をそれぞれ求める必要があります。
@工事種類別年間平均完成工事高(X1)
A自己資本額及び職員数(X2)
B経営状況(Y)
C技術力(Z)
Dその他の審査項目(W)
 
・工事種類別年間平均完成工事高(X1)
 X1は、工事種類ごとの完成工事高に基づいて評点を求めます。

@年間平均完成工事高を求める
 工事種類ごとの完成工事高について、2年又は3年平均の数値を算出します。
 ※2年平均か3年平均かについては、申請者が選択します(激変緩和措置)。

AX1評点を求める
 @で求めた数値を、評価テーブル(表X1)にあてはめ、X1評点を求めます。
・自己資本額及び職員数(X2)
 X2は、自己資本額及び職員数に基づいて評点を求めます。

@自己資本額数値を求める
 自己資本額(基準決算又は2年平均の数値)を次の算式に当てはめ、完成工事高千円あたりの自己資本額数値を求めます。
 ※基準決算か2年平均かについては、申請者が選択します(激変緩和措置)。
自己資本額数値 =
自己資本額 ÷ 年間平均完工高(単位:千円)× 1,000
(小数点第1位4捨5入)
※年間平均完工高については、2年平均又は3年平均(X1での選択に従います)の全業種の完成工事高を用います。
AX21を求める
 自己資本額数値を、評価テーブル(表X21)にあてはめ、自己資本に関する点数(X21)を求めます。

B職員数値を求める
 職員数(基準決算または2年平均の数値)を次の算式にあてはめ、完成工事高1億円あたりの職員数値を求めます。
 ※基準決算か2年平均かについては、後述のZでの選択に従います。
職員数値 =
職員数 ÷ 年間平均完工高(単位:億円)× 100
(小数点第1位4捨5入)
※年間平均完工高については、2年平均又は3年平均(X1での選択に従います)の全業種の完成工事高を用います。
CX22を求める
 職員数値を、評価テーブル(表X22)にあてはめ、職員数に関する点数(X22)を求めます。

DX21とX22を合計する
 X21とX22の点数を合計します。

EX2を求める
 Dの合計点数を、評価テーブル(表X2)にあてはめ、X2評点を求めます。
・経営状況(Y)
 Yは、財務諸表の数値等から、12種類の指標(財務比率)を求め、これに基づいて評点を算出します。

@12指標の数値を求める
 財務諸表の数値等を、別表(表Y)の算式にあてはめ、12指標の数値を求めます。

A収益性、流動性、安定性、健全性の数値を求める
 12指標の自己資本額数値を、次の算式にあてはめ、収益性、流動性、安定性、健全性の数値を求めます。
収益性の点数 =
0.10403×@+0.03219×A+0.06474×B−0.52301

流動性の点数 =
0.13201×C+0.06263×D+0.16302×E−1.21835

安定性の点数 =
0.00969×F−0.16104×G−0.36901×H+0.43437

健全性の点数 =
0.00107×I+0.00229×J+0.00071×K−0.94023

B中間点数Aを求める
 収益性、流動性、安定性、健全性の数値を、次の算式にあてはめ、中間点数Aを求めます。
A=
0.708×収益性の点数
0.291×流動性の点数
0.721×安定性の点数
0.419×健全性の点数
0.255(小数点第3位を4捨5入)
CYを求める
 Aの数値を、次の算式にあてはめ、Y評点を求めます。
法人(最低0点、最高 1,430点)・・・Y=
215.3×A+720(小数点第1位を4捨5入)
個人(最低0点、最高 1,130点)・・・Y=
215.3×A+420(小数点第1位を4捨5入)
・技術力(Z)
 Zは、業種別の技術職員数に基づいて評点を求めます。

@技術職員数値を求める
 業種ごとの技術職員数(基準決算又は2年平均の数値)を次の算式にあてはめ、技術職員数値を求めます。
 ※基準決算か2年平均かについては、申請者が選択します。
数値 =
(1級技術者数×5)+(2級技術者数×2)+ その他技術者数
AZを求める
 技術職員数値を、評価テーブル(表Z)にあてはめ、Z評点を求めます。
その他(W)
 Wは、社会性等の項目に基づいて評点を求めます。

@労働福祉の状況(W1)を求める
 以下に列挙する7項目について、次の算式によって算出した点数がW1の点数になります。
W1 =
Y1 × 7.5−(Y2+Y3)× 15
(小数点第1位四捨五入、最高30点、最低0点)
   Y1=(4)〜(7)のうち加入・導入している数
   Y2=(1)および(2)のうち未加入の数
   Y3=(3)の件数
【W1の評価項目】。
 (1)雇用保険
 (2)健康保険及び厚生年金保険
 (3)賃金不払件数
 (4)建設業退職金共済組合
 (5)退職一時金制度
 (6)企業年金制度
 (7)法定外労働災害補償制度
A工事の安全成績(W2)を求める
 まず次の算式によって、工事の安全成績数値を求めます。
数値=(死亡者数 ÷ 2)+(負傷者数 ÷ 20)
(死亡者数・負傷者数は過去2年の合計)
この工事の安全成績数値を、評価テーブル(表W2)にあてはめ、W2の点数を求めます。
BW3(営業年数)を求める
 営業年数に基づいて、次のとおり点数が与えられます。
5年以下  ・・・  0点
6〜35年 ・・・ (営業年数−5)点
35年超  ・・・  30点
 
CW4(建設業経理事務士等数)を求める
 まず次の算式によって、建設業経理事務士数値を求めます。
数値=
(1級経理事務士等数×1)+(2級経理事務士数×0.4)+(3級経理事務士数×0.2)
(3級は平成16年3月まで対象)
この建設業経理事務士数値を、評価テーブル(表W4)にあてはめ、W4の点数を求めます。
DW1〜W4を合計する
 W1〜W4の点数を合計します。
EWを求める
 Dの合計点数を、評価テーブル(表W)にあてはめ、W評点を求めます。
総合評点(P)
 X1、X2、Y、Z、Wの5項目の評点を次の算式に当てはめて、P評点を算出します。  なお、X1及びZが業種ごとに算出されるため、P評点も業種ごとに異なるのが通常です。
P = 0.35X1 + 0.1X2 + 0.2Y + 0.2Z + 0.15W
【例】
X1= 909点
X2= 620点
Y = 735点
Z = 840点
W = 740点
の業者であれば、
P=  0.35× 909
 + 0.1 × 620
 + 0.2 × 735
 + 0.2 × 840
 + 0.15× 740
 = 318.15 + 62.0 + 147.0 + 168.0 + 111.0
 = 806.15
 ≒ 806(小数点第1位4捨5入)
となり、P評点は806点となります。