経過勘定の穴埋問題マル秘テクニック(2級)


 2級試験の[第2問]は、例年、穴埋式の計算問題が出題されています。
 その中で、前払費用等、経過勘定に関する問題がしばしば出題されていますが、これが結構難しいものです。ただでさえ経過勘定は難しいのに・・・。
 この問題を簡単に解くことが出来る秘密の公式をお教えしましょう。


<問題文のパターン>
 問題文のパターンはほぼ決まっており、その内容は次の5つに分割することができます。

・××建設の(前払○○,未払○○,前受○○,未収○○)の
・期首残高が ¥△△、               ・・・A
・当期における○○の(支払額,受取額)が ¥△△、 ・・・B
・当期の損益計算書に掲載された○○の額が ¥△△ であったとすれば、・・・C
・当期末の貸借対照表に掲載される○○の額は ¥△△ である。    ・・・D

 過去の出題例では、上記の文章が、常に『この順番で』書かれています。
 ここでは、特に金額の順番が決まっていることに注目し、最初から順にA,B,C,Dとします。

<解答を計算するための公式>
 上述したA〜Dの4つの金額に関しては、次のような公式が成立ちます。

・前払○○又は前受○○の場合
  A + B = C + D

・未払○○又は未収○○の場合
  A + C = B + D

 この公式を使えば、空欄の金額は簡単に計算できます。
 以下、実際の問題に当てはめて計算してみましょう。

<公式を使った解答例>

[問題例−前払費用]
 (株)岡山工務店の前払保険料の期首残高が¥7,000、当期中に支払われた保険料の支払合計額が¥(   )、当期の損益計算書に記載された支払保険料の額が¥45,000であったとすれば、当期の貸借対照表に記載される前払保険料の額は、¥8,000である。

<解答手順>
(1)
A=7,000、B= ? 、C=45,000、D=8,000
 (順番に当てはめていけば良い)
(2)
前払保険料に関する問題なので、公式は、A + B = C + D
(3)
 7,000 +  ?  = 45,000 + 8,000
(4)
 ?  = 45,000 + 8,000 − 7,000 = 46,000
(5)
解答は、46,000


[問題例−未払費用]
 広島建設(株)の未払利息の期首残高が¥11,000、当期中に支払われた利息の合計額が¥89,000、当期の損益計算書に記載された支払利息の額が¥(   )であったとすれば、当期の貸借対照表に記載される未払利息は、¥9,500である。

<解答手順>
(1)
A=11,000、B=89,000、C= ? 、D=9,500
 (順番に当てはめていけば良い)
(2)
未払利息に関する問題なので、公式は、A + C = B + D
(3)
 11,000 +  ?  = 89,000 + 9,500
(4)
 ?  = 89,000 + 9,500 − 11,000 = 87,500
(5)
解答は、87,500


[問題例−未収収益]
 (株)山口建設の未収利息の期首残高が¥18,000、当期中の利息収入の合計額が¥140,000、当期の損益計算書に記載された受取利息の額が¥(   )であったとすれば、当期の貸借対照表に記載される未収利息は、¥25,000である。

<解答手順>
(1)
A=18,000、B=140,000、C= ? 、D=25,000
 (順番に当てはめていけば良い)
(2)
未収利息に関する問題なので、公式は、A + C = B + D
(3)
 18,000 +  ?  = 140,000 + 25,000
(4)
 ?  = 140,000 + 25,000 − 18,000 = 147,000
(5)
解答は、147,000


 いかがでしょうか。ちゃんと公式で解くことが出来ますね。
 なお、賢明な方はお気づきでしょうが、この公式は、将来(ひょっとしたら今年かも)問題文の書き方が変わった場合は、何の役にも立たなくなります。その点は、悪しからずご了承願います。

建設業経理事務士検定